毒の定義を考える
どーも、大学で化学科に所属しているりょきちです。
今回は毒ってなにかを考えて行きたいと思います。
辞書的に毒とは何か
毒(どく)、毒物(どくぶつ)は、生物の生命活動にとって不都合を起こす物質の総称である[1]。⚠︎Wikipediaより引用
まぁ想像した通りの説明ですわな。子供でもわかる。
定義を拡大解釈していく
じゃあ次に定義を拡大解釈していこう。
一般的に毒って言ったらテトロドトキシン(フグ毒)や青酸カリ(コナン君がアーモンド臭で判別するので有名)とか思いつくけどThe毒ってやつ以外にも毒は多い。
というか、全物質毒であるとまで言える。
この拡大解釈によると、水も毒ってことになる。確かに、水飲みすぎたら死ぬもんね。みんな大好き?ステーキも食いすぎたら死ぬので毒と言える。
ステーキも毒ですって言われたら違和感ある〜。ちょっとおもしろい。
ここで少し話が変わるがこんな話がある
『1997年、ネイサン・ゾナー君という14歳の少年が書いた「我々はどのようにしてだまされるのか」というタイトルのレポートが科学フェアで入賞し、マスコミにも取り上げられて話題を呼びました。
彼はDHMOという化学物質の害を指摘し、この物質の使用規制を求めて周囲の50人の大人に署名を求め、うち43名のサインを得ることに成功したのです。
彼の挙げたDHMOの危険性は、
- 酸性雨の主成分であり、温室効果を引き起こすことも知られている
- 多くの場合、海難事故死者の直接の死因となっている
- 高レベルのDHMOにさらされることで植物の成長が阻害される
- 末期癌の腫瘍細胞中にも必ず含まれている
- この物質によって火傷のような症状が起こることがあり、固体状態のDHMOに長時間触れていると皮膚の大規模な損傷を起こす
- 多くの金属を腐食・劣化させる
- 自動車のブレーキや電気系統の機能低下の原因ともなる
といったものです。そしてこの危険な物質はアメリカ中の工場で冷却・洗浄・溶剤などとしてなんの規制もなく使用・排出され、結果として全米の湖や川、果ては母乳や南極の氷にまで高濃度のDHMOが検出されているとネイサン君は訴えました。』 ⚠︎超危険な化学物質DHMOの正体から引用
実はこの化学物質DHMOとは水のことなのです。
水について恣意的に説明をすることで水が毒であるかのように思えてしまう。
解釈ってホント面白いって思える話ですよね。
今日はこれだけを書きたかったんだけど、伝えたかったのは拡大解釈の視点を持つだけでけっこう面白いよねってことです。
では、また〜👏